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ワンルーム売却の基礎知識

サブリース中のワンルーム、よくある悩みQ&A:保証賃料が高いとき・管理への切り替え・更新まで持つか

サブリース中の投資用ワンルームのオーナーから実際に多い3つの悩み(保証賃料が相場並みでも外す意味はあるか、解約して管理会社に切り替える手順と費用、更新まで持ってから売るべきか)に、当社が集めた成約の数字と手順で答えます。

執筆・監修:橋本裕介(不動産アナリスト/経済アナリスト・宅地建物取引士)|更新日 2026-10-23

この記事で答える3つの悩み

サブリース中のワンルームの相談で多いのは、「外すといくら上がるか」の次に出てくる、もう一歩具体的な悩みです。ここでは実際の相談で聞かれた3つの問いに、結論を先に書いて答えます。

  • 保証賃料が相場と同じか高い。それでもサブリースを外す意味はある? → 価格の面ではほとんどない。外す理由は価格以外にある
  • サブリースを解約して管理会社に切り替える手順と費用は? → 契約の終了日と条件の確認から。当社の場合、初期の引継ぎは0円・毎月980円
  • サブリースの更新まで持ってから売るべき? → 更新で保証賃料が下がる見込みと、築30年をまたぐかで決まる

Q. 保証賃料が相場と同じか高いとき、サブリースを外す意味はありますか?

価格の面では、ほとんど意味がありません。投資用ワンルームの売却価格は、オーナーが受け取る家賃で決まります。サブリースを外すと、受け取る家賃は保証賃料から入居者が払う家賃に変わりますが、保証賃料がすでに相場並みかそれ以上なら、受け取る家賃は増えず、価格もほとんど上がりません。

当社が集めた成約の資料では、保証賃料は同じ区・同じ築年帯の通常の家賃の90%(中央値・36件)でした。保証賃料がこの水準より低いほど、外したときに受け取る家賃が増え、価格の上がる余地が大きくなります。逆に、保証賃料が通常の家賃と変わらない契約は、外すと空室のときの収入の保証と、退去のときの募集の費用の負担を自分で引き受けるだけになることがあります。

例外は、専有面積が30㎡以上の部屋です。広めの部屋は、サブリースを外して空室にし、自分で住む人に住まいとして売る道があります。自分で住む買い手は住宅ローンを使えるため、収益物件として売るより高く売れることがあります。当サイトの価格は収益物件としての計算なので、30㎡以上の部屋は個別相談でお答えします。

保証賃料の水準(通常の家賃に対して)外したときに受け取る家賃売却価格見方
8割前後2割ほど増える上がる余地が大きい解約の条件を確かめる価値が大きい
9割前後(中央値)1割ほど増える上がる余地がある解約の費用・手間と比べて決める
相場並み以上増えない(減ることもある)ほとんど変わらない外す理由は価格以外(管理の自由・契約の見直し)

※ 通常の家賃は、入居者が払っている家賃か、同じ建物・周辺の募集家賃で確かめます。管理費・修繕積立金は外しても変わらないため、受け取る家賃が増えた分は、割合で見るとそれ以上に価格を押し上げます。数字は傾向で、実際の価格を保証するものではありません。詳しくは精度の検証ページをご覧ください。

Q. サブリースを解約して、管理会社に切り替える手順と費用は?

出発点は、いまのサブリース契約の終了日と、終了の条件です。オーナーからの解約が契約書でどう決まっているか(通知の期限・違約金)を確かめ、解約が成り立つかはサブリースの解約の記事にまとめた5つの点で確認します。借地借家法が関わるため、争いになりそうなときは専門家にご相談ください。

解約が決まったら、入居者との賃貸借契約をオーナーが引き継ぎ(契約書・敷金・鍵・保証会社の情報)、新しい管理会社と管理委託契約を結び、入居者に家賃の振込先と連絡先の変更を案内します。いまの入居者が住み続けるなら、新しい募集の費用は発生しません。

当社の賃貸管理(ワンルーム専門管理)に切り替える場合の費用は下の表のとおりです。サブリースを外すと、受け取る家賃は保証賃料から入居者の家賃に変わり、そこから管理料を差し引く形になります。

いつ当社の費用(税込)内容
初期(引継ぎ)0円契約書類・敷金・鍵・保証会社の情報の確認と、入居者への案内
毎月980円/室入金の確認・送金・明細・滞納の初期対応・問い合わせの受付。空室の月も同額
更新時22,000円/室・回賃料の検証・提案・入居者との協議・更新覚書の作成。増額の成否で変わらない
解約時0円解約希望日の3か月前までの申し出。違約金なし

※ 2026年10月時点のワンルーム専門管理の料金。いまのサブリース会社への解約の費用が要るかは、現在の契約によります。詳しい費用の一覧と切り替えのQ&Aは /kanri にあります。詳しくは精度の検証ページをご覧ください。

Q. サブリースの更新まで持ってから売るべきですか?

更新の時期は、保証賃料の改定(減額)と、サブリースの解約が話題になる節目です。持つか売るかは、次の3つで決まります。1つ目は、更新で保証賃料が下がる見込みがあるか。下がれば、受け取る家賃が減り、価格も下がります。2つ目は、更新の時期に解約できる条件か。解約して入居者の家賃を受け取れるなら、価格が上がる余地があります。

3つ目は、更新までに築30年をまたぐかです。当社が検証した東京23区の成約では、価格の段差は築30年にあり、同じ家賃なら築30年を超えると価格は1〜2割下がります。更新を待つ間に築30年をまたぐなら、更新で得られるものより、段差で失うもののほうが大きいことがあります。

当サイトの出口戦略診断で残債と金利、サブリースの次回更新(年・月)を入れると、「更新まで持って売った場合に、いま売るより有利か不利か」と、その効果が消える価格(損益分岐)を計算します。売る・持つを断定するものではなく、比べるための数字です。

  • 判断を誤りやすい例: 更新を待てば保証賃料が上がると考える。築年数が進むと、保証賃料は据え置きか減額の提案が多くなります。
  • 判断を誤りやすい例: 更新で解約すれば必ず高く売れると考える。保証賃料が相場並みなら、解約しても価格はほとんど変わりません(上の表)。

本記事は一般的な考え方の解説です。表示する価格は概算であり、実際の売却価格を保証するものではありません。売却をご希望の場合は、当社または提携する宅地建物取引業者が対応します。

この記事に関するQ&A

Q. 保証賃料の欄には、サブリース会社に払う手数料を入れればいいですか?
A. いいえ。保証賃料は、サブリース会社から毎月オーナーに振り込まれる金額(手数料を引いた後の額)です。入居者が払う家賃や、サブリース会社に払う手数料の額を入れると、価格が大きく外れます。振込の明細の金額を入れてください。
Q. 保証賃料の減額を求められました。売ったほうがよいですか?
A. 減額を受け入れると、受け取る家賃が減った分だけ売却価格も下がります。減額の幅と、解約できる条件、更新までの期間を並べて、減額を受けて持つ・解約して管理に切り替える・いま売るの3つを比べるのが順番です。減額の通知が来た時点で、いまの価格の目安を確かめておくと比べやすくなります。
Q. 入居者が払っている家賃が分かりません。どうすればいいですか?
A. サブリース会社に開示を求めるのが第一です。開示されない場合は、同じ建物や周辺の同じ広さの部屋の募集家賃が目安になります。当サイトでは入居者の家賃を入力すると、サブリースを引き継いで売る場合と外せた場合の2つの価格を並べます。

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査定を監修するのは私です

橋本裕介

不動産アナリスト/経済アナリスト・宅地建物取引士

査定の計算方法と精度は、実際の成約で検証しています。当サイトは売却をおすすめするための査定ではなく、いま売るといくらか、持ち続けるとどうかを、オーナーの立場で整理するためのものです。

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